2020.4.8
こんにちは。
Salesforceを利用していてレコードを検索したことはありますか?
「グローバル検索を使用してもうまくレコードを検索できない」「条件を絞った検索をしたい」といった、
お客様からレコード検索についてお問い合わせがあり、調査したところ、
Salesforce Labsが出している「Record Hunter」というアプリケーションがあるようです。
今回は、Record Hunterを試用し、取引先検索を例として、条件を絞った検索方法を紹介していきます。
早速、インストールから始めます。
※注意
Record Hunterを使用する際は「私のドメイン」の設定が必要です。
設定をしていない方は、以下URLにヘルプがありますのでご確認ください。
https://help.salesforce.com/articleView?id=domain_name_setup.htm&type=5
Record Hunterは以下のURLから無料でダウンロードできます。
https://appexchangejp.salesforce.com/appxListingDetail?listingId=a0N3A00000FeGdYUAV
続いて検索画面を作成し、設定を行います。
①設定>クイック検索バーで「Lightning アプリケーションビルダー」と入力し選択>新規ボタン
②アプリケーションページを選択し「次へ」
③表示ラベルを入力(本記事では検索)
④レイアウト種別を選択(本記事では1つの範囲)
Serch Boxを「ここにコンポーネントを追加」にドラッグ&ドロップ
追加したSerch Boxをクリックすると右側に設定が表示されます。
赤枠部分の設定は以下の様になっております。
(例として取引先検索をする場合の設定をしております)
Title | 取引先検索 |
TargetObject | Account |
FieldNames | Name,Phone,Type,billingstate |
Search Button Label | 検索 |
次にData TableをSerch Boxの下にドラッグ&ドロップ
Serch Boxと同様に、追加したData Tableをクリックし右側の設定をしていきます。
赤枠部分の設定は以下の様になっております。
Title | 検索結果 |
TargetObject | Account |
Column Fields | Name,Phone,OwnerId.Name |
画面右上の保存ボタンを押します。その後下記の画面がポップアップで表示されますので有効化をクリック
その後、下記画面が表示されます。基本的にはそのままでも大丈夫ですが、アイコンなど変更することもできます。
続いて、
①LIGHTNING EXPERIENCEタブをクリック
②このアプリケーションページを追加するアプリケーションを選択します
③アプリケーションにページを追加ボタンを押し、表示の順序を決めます
④保存ボタンを押します
以上で画面を作成できましたので、実際に検索を試していきます。
それではRecord Hunterを使用してみましょう。
取引先の検索を行います。
赤枠①の部分に「EL商事」と入力します。
すると結果には取引先名にEL商事と含まれるものと、含まれない取引先が表示されました。(赤枠②)
レコード内の他の項目や、活動などの取引先に紐づいたレコードに「EL商事」という文字があれば、ここの検索結果に表示されるようです。
では、今度はEL商事のみを表示させたい場合、下の赤枠の部分に入力していきます。
(ここの項目を追加・変更したい場合は、2.Search Boxの設定で行ったFieldNamesに追加・変更する項目名を設定してください)
取引先名に入力しますが、こちらは完全一致ですのでEL商事の本社を探したい場合は、「株式会社EL商事 本社」と入力しなればなりません。
EL商事の支店含め一覧で出す場合は、ワイルドカードである「*」(アスタリスク)を使用することで検索を制御できます。
下記の様に取引先名項目に「株式会社EL商事*」と入力することで可能になります。
さらに、東京都にあるEL商事のみを表示させたい場合は、
都道府県項目に「東京都」を入力することで、さらに絞り込みができます。
RecordHunterについて簡単に設定方法と利用方法を紹介しました。
複雑な検索条件でなく、一つのオブジェクトに対して簡単に検索する程度であれば、便利なものかと思います。
検索するための画面開発が不要で、設定方法も複雑ではないので一度使用してみるのはいかがでしょうか。