洗車事業のDX化を実現!
アイディアを具現化し、煩雑化した情報の管理や
加盟店開拓の課題まで一気に解決
株式会社京南様
■業種 | 洗車事業、板金事業、ウェルネス事業 |
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■業種詳細 | ガソリンスタンド、洗車場、洗い放題FC事業、特殊洗浄事業の運営 |
■従業員数 | 50名(2022年度時点) |
(左)代表取締役社長 田澤 孝雄(たざわ たかお)氏
(右)洗い放題事業部 伊藤亮(いとう りょう)氏
課題・背景
■「洗車事業の無人化」を実現するためのパートナー探し
■販路拡大のための社内リソース不足
導入の狙い
■顧客会員とFC加盟店の情報管理
■洗い放題.comサービスの無人化
洗い放題.comの加盟店の新規開拓
導入サービス
■Saleforceによる無人化システム
■インサイドセールス代行
■Sakura outbound
■Sakura CTI
“洗車機にスマホアプリをかざすだけの簡単操作”
新規事業として、車の洗い放題システムを考案
――定額の洗車サービスが評判になっています。
(田澤氏)株式会社京南は、ガソリンスタンド事業や洗車事業などを展開しています。 アースリンクの提案の下、DX化を行ったのが「洗い放題.com®」という定額制洗い放題洗車サービスです。
従来の流れである、都度課金の洗車事業を行ってきましたが、洗車の利用度は天気に左右される背景もあり、利用者が増えず苦戦。 打開策として、2013年に現在の洗い放題という仕組みを立ち上げました。
おそらく、弊社が日本で初めて、定額制の洗車し放題システムを売りに出したのではないでしょうか。現在は4件の特許を出願しており、1件は無事に申請が通過しています。
洗い放題には1,980〜7,470円のプランがあり、それぞれのプランで登録可能な車の台数やできることが違います。また、提携店舗ならどこでも洗車可能な点も特徴のひとつです。
当時はまだ、世の中で今ほどサブスクリプションが受け入れられていなかったこともあり、周囲からは「月額固定の洗車し放題で事業として成り立つのか」といわれていました。
しかし、WEBを使った宣伝活動に切り替える等の戦略も並走させて、おかげさまで徐々に会員が増加してきています。
地域がら車を複数台所持している世帯が多く、お得なシェアプランが意外と伸びましたね。
“DX化で、無人の定額洗い放題洗車サービスが実現”
顧客管理を支えるツールとしてSalesforceを導入
――2018年にSalesforceを導入、会員情報や車両番号の管理をしています。
(田澤氏)事業開始当時は、市販のパッケージソフトとExcelで会員情報や車両番号の管理を行っていました。現場では会員のステータスや車両番号の確認を紙と目視で行うなど、多くの作業が人の力に頼った仕組みです。しかし、会員数の増加で、人力での作業に限界が出てきました。会員管理で日々の業務が困難になるのでは、元も子もない。「なんとかしなければ・・・」と大規模なシステム改革を検討していたときに出会ったのが、アースリンクです。
システム開発は時間をかけて行うものであり、長期的な付き合いになることも多い。ならば、こまめに相談がしやすい“距離”も大事かなと思い、近隣の会社で探していました。そこで、別事業の事務所のすぐ近くにあり、目についたのがアースリンクだったのです。詳しく話を聞いていくうちに、新人採用や教育にも力を入れ、しっかりと人を育てている点や、同じ多摩地区で頑張っている点などに共感を覚え、信頼できると確信して依頼しました。
――なぜSalesforceを選んだのでしょうか。そして用途は?
(田澤氏)優れた会員管理システムが必要でした。そこで提案されたのが、Salesforceです。アースリンクが薦めるなら、と導入しました。登用は、会員証にQRコードを使用し、スタッフがQRコードを読み取ってSalesforceの会員情報や車両番号と照会する有人スタイルからスタートしています。開発開始は2018年。やりたいこと、できることなどの詳細を詰めていき、2020年に仕組みとして完成しました。
以前使用していた市販のソフトと比べたら、当然ですがSalesforceの運用コストはけた違いです。ただ、これから事業規模を拡大させていくことを考えると、しっかりとした土台が必要でしたし、ツールとして、カスタマイズの幅広さには脱帽しました。将来やりたいことが増えたときにも対応しやすいと判断して導入に踏み切りました。Salesforceを導入したことで、会員管理や現場での作業が楽になり、日々の業務がスムーズになって助かっています。
アースリンクの力を借りて、FC化に向けた無人システムの開発を開始
――続くサービス導入は、新サービスの開発でした。
(田澤氏)次の転機は、新型コロナウイルスの感染拡大です。当時のシステムでは、車両番号の確認に必ずスタッフの手が必要でした。お客さまとの接触を可能な限り減らす手段として、無人システムを検討することにしたのです。無人化が叶えば、ガソリンスタンドだけではなく、広い駐車場がある商業施設の一画などにも洗車機が設置できるようになり、FC化がしやすくなるというメリットもあります。
――仕組み作りのネックは、さまざまな機器との連携の難しさだったのですね。
(伊藤氏)無人化の仕組みは、まずは洗車に訪れた車のナンバーをカメラで読み取り、Salesforceへ流し込んで来店記録を登録します。その後、会員が専用WEBアプリの「QRコード発行」というボタンを押すだけで、車両番号や会員情報を照会、確認ができるというものです。会員は、その後契約プランからメニューを選び、洗車をします。
会員が行う作業がシンプルという点もウリです。ですがその裏では、管理をしていくために登録情報とカメラ、洗車機が連動していなければならない。この仕組み作りがなかなか大変でした。アースリンクの協力なしには作ることができなかったと思います。
プロのサポートを受け、インサイドセールスを押し進めるとき。それが今
――インサイドセールス代行でFC店舗の拡大を目指しているのですね。
(田澤氏)2023年3月に無人システムが完成したので、今後はFC展開していく予定です。アースリンクの「インサイドセールス代行」、「Sakuraoutbound」、「SakuraCTI」という3つのサービスを併用しながら、ショッピングモールやスーパーのように広い駐車場を持つ集客施設に対して商談発掘のためのコール代行などをお願いしています。
FC店舗が増加して洗車できる場所が増えれば「洗車のついでに買い物を」、「用事のついでに洗車」といった感じで気軽に使いやすくなり、洗い放題.com®の会員にとって利便性が高まります。会員が増加している今、ご利用いただいている会員のみなさんのためにもぜひFC店舗を拡大していきたいですね。
「社内のリソースではとてもカバーしきれない。それに、スピード感をもってインサイドセールスを進めるには、アースリンクというプロの力を借りるのがベストでしょう」と語る田澤氏。新しいアイディアをどんどん生みだしていく、パワーと勢いを感じる京南の今後のサービス展開が楽しみです。